出席した友人の結婚式での席。幸せなおふたりがお色直しをしている間、となりに座る同級生Y君が突然ため息とともにつぶやきました。
「はぁ、誰かいい人いないかなぁ……」
ど、どうしたん?急に。Y君は現在独身。ひとりを楽しんでいるように見えていたので、驚く私。
「どしたん?結婚したいと思っとるの?」
「ほりゃ、相手がいたらしたいよ~」
どうやらY君は数年前から結婚したいと思っていたのだそう。結婚式のカップルを見てその気持ちが大きくなり、思わず口からポロっと出てしまったのです。
いやいや、付き合いが長いけど、Yよ。君が結婚したいと思っているなんてつゆほども知らなかったよ。てっきり独身を満喫しているものと……。
そのうちいい人が現れる!?
いろいろ聞いてみました。
「職場にいい人はいないの?」
「みんな既婚者だねぇ」
「じゃあ、出会いの飲み会とかは?」
「ときどき参加するけど、タイプの子となかなか出会えなくて」
聞けば、なかなか女性と縁のない毎日。だけど本人は真剣に結婚をしたいと思っていました。ただ、仕事が忙しく平日は家と会社の往復のみ。休日は疲れてゆっくりしたいから、家で過ごすことが多い。
でも、彼は本気でこう思っていました。
「オレにもさ、そのうちいい人が現れると思うんだよね」
ちょっとちょっとYよ。なぜそんなふうに思えるんだ。普段の生活を聞いたかぎり、とてもいい人が現れる気配を感じられないんだが。
ご縁は待っていてもこない……
婚活カウンセラーをしていると、Y君のように「そのうちいい人が現れるといいな」と思っていらっしゃる方、けっこうおられます。
残念ながら、ご縁は待っていてもこないのです。Y君のような日常ではなかなかいい人は現れません……。正確に言うと“今のままでは“現れません。
いい人が現れるために、なにか行動をする必要があります。
言い換えれば、行動をすればですね、ご縁って実は増えるんですよ。
結婚願望を伝えてみよう!
じゃあ、どんな行動をとればいいでしょう。
婚活アプリ?結婚相談所?飲み会?
これらももちろん大切ですよね。出会いを増やす手段です。
もっと簡単に今日からでもできることがあるんです。さっそく、まわりの人たちにこう言ってみましょう。
「オレさ、実は結婚したいんだよね。もしまわりに、結婚したいっていう女性がいたら、紹介してくれないかな?」
これだけです。友人や職場、両親、きょうだい、なんだったらよく行く近所の飲食店の大将でもいいです。会うときどきに、こう伝えます。「もしいたら頼むねぇ~」くらいの軽い気持ちでかまいません。
戦略的に伝えよう、2つのポイント
こうアドバイスをするとたいていの方はこうリアクションされます。
「え~!たったそれだけ?それでご縁が増えるの?ほんとに~?」
まあまあ、聞いてください。
まず、まわりの人たちに伝えるとき、ふたつポイントがあります。ひとつめは、
「彼女」ではなく「結婚したい人」を紹介して、と伝えるのがミソです。いい人がいたら結婚したい、という女性をピンポイントで紹介してもらうためです。
そしてふたつめは、
友人の奥様、きょうだいなら姉や妹など、女性にも伝えること。一般的に、女性の友人は女性が多いですから、男性だけに伝えるより、断然確率が上がります。
1年で8人(経験談)
何を隠そう、筆者自身、婚活中に真っ先に試してみたことです。
結果、伝え始めた2ヶ月後には2人の女性と会う段取りをしてもらえました。どちらも、私が伝えた男性の友人から伝え聞いた、奥様からの紹介です。
その後も、続々とお話をもらい、1年の間に合計8人の女性と会いました。何回かデートをしたものの、お互いの条件が合わなかったり、お互いタイプではなかったりで、残念ながら成婚までには至りませんでしたが、これだけの人と出会うことができました。なかにはそれからお友だちになった人もいます。
私のやったことはこれだけ。
「結婚したいっていう女性がいたら、紹介して」
まわりの人たちにそう伝えただけです。
あなたの結婚意思がわかれば、まわりは変わる!
言われたまわりの人たちはどう受け取るのか、ちょっと気になる……とあなたは思うかもしれません。でも、そんな心配はよそに、まわりの人たちはすんなり受け取ってくれますよ。
「そうなんだ!何人か心当たりがあるから聞いてみるよ」もしくは「そうなんだ!わかった。そういう人がいたら聞いてみるね」
だいたいどっちかです。
なぜならば、冒頭のY君の話と同じ。あなたが「結婚したい」という意思を持っている、とわかったからです。
昨今の多様性の時代、結婚はしない、と決めている人もたくさんおられます。むやみやたらにお相手を引き合わせることはできません。
でも、あなたの「結婚したい」気持ちがわかった今、まわりの人たちは気兼ねする理由がなくなりました。結婚したいと思っている女性に、あなたを紹介することができるのです。
「ねえ、結婚したいという旦那の友だちがいるんだけどさ。○○ちゃん、一回会ってみない?」
こんなふうにね。
今日からやろう
最後にもう一度!今日から、さっそく、まわりの人たちにこう言ってみましょう。
「オレさ、実は結婚したいんだよね。もしまわりに、結婚したいっていう女性がいたら、紹介してくれないかな?」